その昔、紀伊国山奥で生まれ育ち、
あの源氏の名将軍源九郎判官義経公の
大守護神として有名な
豪僧弁慶法師は、家を出て立ち京の都を目指すおり
浜でとれた新鮮な魚の握り飯を包み
「わらしべ」で固く巻き締め
道中の食料の一部として旅をしました。
やがて京の都につく頃には腐り果て、飯は酸っぱくなり
魚の身もえもいえぬ味となりました。
これが今で云う寿司であったらしいと
考えられるものです。
当店「弁慶」の名は、そんな和歌山生まれの
武蔵坊弁慶にちなんで名付けました。
仲間を・主人を命がけで大切にした、
弁慶の想いに強く感動したからです。
また、当店はロゴにも大切な想いを込めています。
かつらぎ町は昔から干し柿の産地でもあります。
干し柿は串に10この柿をさし吊るします。
「いつもニコニコ(2個、2個)、仲睦(6個)まじく」
という願いを込めていると伝わっています。
そんな干し柿の10個のかずをモチーフに
真ん中に6個の丸を上下の2枚ずつの柿の葉で囲みます。
それを更に大きな丸(円)が包み込んでいます。
丸(円)は「永遠に幸せが続きますように」
という願いを込めて
古来より家紋などによく使われるモチーフです。
強く、真っ直ぐな武蔵坊弁慶の生き方と
干し柿の「みんな、ずっと仲睦まじく」
という願いを込めて
皆様の笑顔を目に浮かべながら
毎日毎日、柿の葉で寿司を包んでおります。